目の前の棚にはいろいろな酒瓶がおいてあった。
一番前の真ん中にOYというボトルがあった。
バーテンダがきたのでOYはどんな酒か聞いてみた。
この店のオリジナルの酒らしく、この店ではポピュラーだそうだ。
おいらは初めて見るそのラベルの酒をロックでオーダーした。
不思議な空間だった。BGMというものがこの店には
なかった。それよいも泣いたり騒いでいる客の声も聞こえないのだが、
確かにどんな感情を抱いているかは、感じることが出来た。
このカウンターには七人ばかりの客がいたが誰も
話しているものはいなかった。